26 2月 2015

Öjaby Herrgård:週末トリップ。


2月は試験にバイトにと日々ヘトヘトだったので、自分へのご褒美として週末にちょっとした小旅行へ行ってきました。

市内からバスで15分(←えw)のÖjaby Herrgårdへ。 (訳:オヤビーのお屋敷)

夏の写真:HPより拝借
金曜日の午後から土、日曜日と休みをもぎ取っておいたので、ドイツに行こうか?!コスタボダホテル?ストックホルム?!!!なんて、どこに行こうかさんざん検討した結果、超近場になりました。

市内から4番のバスにのって、森の中で下車。


今回のテーマは、美味しいもの食べてひたすらダラダラすることだったので、ついてそっこーで夕ご飯。メニューは魚介類のプレート。


魚介類と日頃接している私的には、がっつり肉が食べたい気分だったけれど、毎週金曜日は魚介類メニューしかない模様。でも普段牡蠣とか食べる機会は無いのでなかなか楽しかったです。

美味しいチーズとワインで。幸せ。。。

夕食後は併設されているスパにあるスチームサウナで身体をあっためて、部屋に戻って夜10時ぐらいに寝てしまいました。持ち込みで、スパークリングを用意していたのに飲む暇もなく。。。

朝起きたら、朝食ビュッフェ。



スウェーデンのホテルの朝食ビュッフェは種類が豊富。パンや、ミューズリー、シリアル系はもちろんジュースや、サンドイッチにのせる野菜、ハムやチーズなどもいろんな種類が用意されています。

私は日本の旅館的な朝食の方が断然好きですが、スウェーデンのTHE穀物!という朝食スタイルも好きっちゃ好きです。

スウェーデンは所謂バイキング形式のディナーや朝食がメジャーですが、(ホテルの朝食や、クリスマス、ミッドサマー等も結構バイキング形式)、「自分で食べたいもの選ぶ」ということが好きなのかな。なので、周囲が「わー素敵ー☆豪華ー☆」と喜んでいるバイキングは、内容自体は対したこと無いけれど、種類が豊富であればあるほどいい=選択肢が多ければ多いほどいい、、、と、なんだかこちらのお国柄と関連しているような。。。

こんなところにもスウェーデン人像が?!
なんて朝からどうでもいいことを考えちゃえるぐらい、リフレッシュできた週末でした。

美味しいもの食べて、ダラダラする週末トリップに満足する年齢になったんだなーとちょっとしみじみして家路につきました。これにスパなんかじゃなくて天然温泉がついていればなおよし!






22 2月 2015

Alla hjärtans dag: バレンタインデー

Alla hjärtans dag、スウェ語でバレンタインデーのこと。
直訳すると、全ての♡の日、という何とも可愛らしい表現。

先週の土曜日だったこのバレンタインデー、臨戦態勢をもってしてバイトに臨みましたが、なかなかものすごく忙しかった。ここベクショーではライバル店がないので、お店は一人勝ち状態です。金曜日の夜は、30分、40分の待ち時間が当たり前。それでも大人しく穏やかに待てるスウェーデン人の時間の感覚がわからない。

って話を友人としたら、

「スウェーデンでは公共機関も銀行もどこも時間がかかるから、彼らは「待つ」って行為に慣れてるんだよ(・∀・)」

と。なるほど、、、確かに一理あるかも。笑

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そんなバレンタインデーに私もチョコレートを作ってみんなに差し入れ。

 こっちで売られている豆腐(färska tofu)と天下のマラボー!
スウェーデン(北欧)のチョコレートは私比較で世界で一番美味しいと思う。


 巷で話題の豆腐チョコレートトリュフを作ってみました。 生クリーム、バターの代わりに豆腐を使用するので、かなりヘルシー。でもあまり重たくないので、ぱくぱく食べちゃうのが危ないところ。


最後に抹茶をふりかけて。
怒濤の土曜日、閉店後の癒しの一口となったのでした٩( 'ω' )و




色んな言語でI LOVE YOU









21 2月 2015

Tanten med väskan: 正と悪。

1985年、阪神タイガースが日本シリーズを初制覇した年、スウェーデンはベクショーで話題となった一枚の写真。

写真 Metro
  写真家Hans Runessonのこの作品は1985年の「Årets bild(今年の写真)」にも選ばれ、対極右を象徴する代表的な一枚です。この舞台がベクショーだからというのもあるけれど、私も学校やニュースなどで何度も目にしたとこがある、有名な写真です。

1985年の4月に、ネオナチの団体が「許可を得て」大広場でデモを行いました。ここへ、反ネオナチの人たちが押し掛け、大乱闘となる事件が起こります。この写真は、そこで中年の女性が自身の鞄でデモ隊の一人を叩くシーンです。

 この女性はポーランドに縁(彼女の母親がポーランド出身で母親が強制収容所に収監された)があり、彼女のネオナチに対する感情は多くの人の共感を呼びました。でも、この「許可を得て」自身の政治的思考を表現してた人たちに、イリーガルである暴力をふるった女性。

どっちか正しくてどっちが悪いのか。

このとってもcontroversioalな写真がなぜ今頃になって注目されているかというと、この鞄をもった女性の銅像をベクショーに設置しようとしたけれど、結局政治家がこの計画にNOという決断を下したから。

私もこの決断を支持するけれど、最近よく考えること。

正義って?
どっちが正義でどっちが悪?

(私の大好きな)堺雅人が主演した「リーガルハイ」でも扱われていたテーマだったけれど、ひとつの事柄も見方を変えれば悪と正義がいとも簡単に入れ替わるし、自分の中の価値観(何が正しくて何が悪が)や感情にどうしても左右されるもの。そしてその価値観って人によって違うもの。ソーシャルノームだって明確化されたものではない。

だからどうしても、互いにわかりあえないものってある。

パリの風刺画雑誌「Charlie Hebdo」への襲撃テロ事件、そして先週のデンマークでの銃撃事件。

言わずもがな、この二つの悲惨な事件は許されたものではないし、どんな背景があっても「人を殺してはいけない」というのは社会的ノーム。(死刑の話はおいといて、、、)

じゃーあの不快感しか得られない風刺画は「正」なのか。

東野圭吾作品の「さまよう刃」を読んだときも同じような、言葉に表せない、自分の中で咀嚼できない感情を覚えた。

何が正しくて何が悪いのか。

やっぱり考えてもよくわかんない┐(´ー`)┌





19 2月 2015

Scandinavian rooms:シャレオツなお部屋。

こっちで、特に用事はないけれど、30分ぐらいケラケラ無駄話が電話で出来る友人が出来たのがとっても嬉しい。

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スウェーデンのお部屋って本当おしゃれだなーと思う。

前に紹介した、古い教会をリノベーションしたアンドレアのおうち。






同僚、エミーとクラーラの実家。
ありえないぐらいおしゃれで、遊びに行くのが大好きでした。
やっぱり建物自体が古いマンションって雰囲気あっていーなー。
あとは、この家族のセンス!
もう抜け目無く、廊下もリビングもキッチンも各部屋もおしゃれにコーディネートされてました。

。。。。ここに住みたい(・∀・)











フリアナ一家のお家。彼女はデザイン専攻、旦那さんはアーティストなので、彼自作の絵画や、セカンドハンドで購入したものをうまくリメイクしたような家具がたくさん。行くたびに雰囲気が変わって素敵。





やっぱ60年代、70年代っていいなー





18 2月 2015

Fettisdagen。セムラの日。

昨日、2月17日はFettisdagen、通称セムラの日。

かつてキリスト教では、イースター前までの46日間断食する習慣があったようで、断食前の最後のカロリー摂取として、この超ハイカロリーなセムラを食べていたとかないとか。

Fettisdagenを直訳すれば、脂肪の火曜日。。。
ハンバーガーのバンズのようなパン(カルダモン風味)に、甘くないたっぷりの生クリーム、そしてマンデルマッサ(アーモンドペースと)で作られてるシンプルな、、、パン?お菓子?

だいたい年明けた頃から、カフェやパン屋さんではセムラが売られはじめます。今年はベクショー市内のメジャーどころのカフェのセムラを、食べ比べしてみました(・∀・)

1、PM BRÖD & SOVEL

ベクショーで一番、というか2014年版ホワイトガイドにて、スウェーデンのベストカフェに選ばれたカフェ。そこのセムラはマンデルマッサにアーモンドの粒がたくさん残っていてユニークな食感。でもパンがちょっとずっしり重たかった。
(余談)ここのセムラは二回食べたんだけど、最初に食べた時はお店の閉店間近だったからか、セムラが総菜パンと同じショーケース内に入ってて、生クリームに若干エビやサーモン臭が、、、なので二回目は午前中に購入してリベンジ。2回目は美味しかったけど、クリームもパンも味がちょっと違う。。。手作りだから作る人によって味違ってくるもんなのか、、、



 2、Askelyckans konditori

1956年創業のカフェ。特筆する特徴なし。しいていうなら、お持ち帰り用の紙袋が可愛い。



3、Skåres Konditori

1911年創業の老舗カフェ。100年以上もずっと同じ敷地で営業しているそうな。ここのセムラはビックサイズ。特筆する特徴は無いかな。


4、スーパーICAのセムラ。

2個で30KR(420円)という安さ。値段の割には意外といける、、、?



1876年創業の老舗中の老舗。現オーナーは5代目。いつも年配の人で賑わってて、アットホームというか昭和の雰囲気ただよう店内。(スウェに昭和の年号ないけど)
個人的にはここのセムラがベクショーで一番!サイズもよし、パンもふわふわ、クリームも甘すぎず、マンデルマッサも適量。バランスが一番でした!
そして持ち帰り用の袋も可愛い!


6、Hennings Konditori

1936年創業のカフェ。ここのサンドイッチケーキが有名。
ここのセムラは個人的に2番目!パンがふわふわで美味しかった。


と、振り返れば今年はたくさんセムラを食べたなー( ̄∀ ̄*)

周囲にはセムラはあんまり好きじゃない、生クリームが好きじゃないっていう子が多いんですが、私は飲み干せるぐらい生クリームが大好きなので、セムラは軽く平らげられます。でもさすがにこれでFIKAすると、夕食は食べる気がしませんが。

セムラの個人的美味しいポイントは、

1、パンがふわふわであること
2、生クリームとマンデルマッサの量加減
3、セムラ全体のサイズ

あとは、やっぱりトップのパンが三角だと可愛い。
持ち帰りバックも重要!

自家製のパンを焼いているカフェのセムラはどこももれなく美味しいような気がします☆


★おまけ★


ベクショーの隣町、アルベスタにあるカフェの手作りセムラ。手乗りサイズで愛情たくさん、ココロあったまる優しいセムラでした。
ここのカフェについては書きたいことがたーーーーくさんあるので、また今度。


ごちそうさまでした!



10 2月 2015

Gustavsberg: グスタフスベリ。

やっとこさスウェ語NP(ナショナルテスト)が終了。
口頭、筆記は問題無しだと思うけど、読解が思った以上に難しかったー
単語力の無さを痛感しました。
いや、辞書は持ち込み可能なので、わからない単語があったら辞書で調べられるのだけど、一言一句調べている時間はもちろんなく。。。
まだSvenska 1のレベルなのに、こんなところでつまづいていたらダメですね。
また気を引き締めて頑張ろう。。



去年頃から家計簿をつけるようになりました。
(いや、家計簿というほど立派な物ではなく、1ヶ月でかかる固定費云々を把握して、1ヶ月のお金の流れを可視化するようにしただけです。笑)
ベクショーでの生活は、 びっくりするほどお金がかかりません。
また、すべてデビットカードで支払いをしているので、どのくらい使用したかインターネット上の銀行口座ですべて把握できます。いちいちレシートをためておく必要なし。

ここ数ヶ月の私個人のお小遣い出費は悲しいぐらい固定化されています。

コンビニでのコーヒー代
カフェ代
バスの定期代
MONKIでの衣服代
そしてセカンドハンドでの買い物代。

本当これだけ!笑  冬の間は、アルコール摂取も控えているし、バイト先で賄いを食べまくってるし、友人とは基本家でディナーパーティだし。。。
本当にお金を使ってなく、嬉しいやら悲しいやら。

セカンドハンドでの買い物は大好きで、ちょっとした待ち時間にふらふらーと行きつけのお店に寄ったりしています。たまーに、掘り出し物に出会うととっても嬉しい気持ちになるのでやめられない。。。しかも値段も100Kr以下が多いので、財布の紐は常にゆるゆる状態です。
でも、ちょっと自分でも買い過ぎかなーと思ってたところ「セカンドハンドハンティングはエコな良い趣味だよ☆」と脳内お花畑のパトが言ってくれたので最近は「良い!」と直感で思ったものは迷わず買うようにしていますw

最近買ったお気に入り。

まず、Bersåで有名なStig LindbergデザインのTermaのティーポット。
ものすごい良いコンディションでした。
ちょうど大きいティーポット欲しいなーと思ってたところに、これに出会えてラッキー。本当に状態がよくて、これセカンドハンド?と思うぐらい。
これを以前使ってた人の愛を感じたのでした。








 つづいて、これもStigデザインのマスタードポット。
今でもクリスマスシーズンになるとApoteketという薬局がマスタードを売っているのですが、以前はこのStigデザインのポットを使用して販売していたとか。この3色以外にも色があるようなので、いつか見つけれたらいいな。


自分のお気に入りのものに囲まれて生活していると、ちょっとした食事やちょっとしたFIKAでもなんだかとっても満足するから不思議。
ベクショーには巡れるほどの数のセカンドハンドはないけれど、これからも60年代70年代の古き良きものを求めてさまよいたいと思います。

ムーミン生誕70周年記念マグ。どうやら5年ごとに限定マグが出ているようなので
これはおばあちゃんへのお土産に。5年後にまた次のマグが渡せることを祈って。












04 2月 2015

Typiskt svenskt? :スウェーデン人とは何ぞや。

典型的なスウェーデン人像ってなんだろう。


大学時代に、初めてスウェーデンへ交換留学生として来たときに、
なんだか「スウェーデン人って日本人と感覚が似てるな。」と思うことが度々ありました。

例えば、

・レジでは大人しく列に並んで待つとこ
・ある冬の日、バス停でバスが遅れていても誰も何も話さないとこ
(バス、遅れてるね、来ないですね、という会話が始まったのは予定時刻から10分を過ぎてから。。。)
・日本語を流暢に喋れるスウェ人に「日本語話せますか」と聞いたら、「ちょっとだけ」と答えるところ(謙遜)
・普段はシャイなのに、お酒を飲んだら明るくなるところ
・何かを頼むとき、多数が紅茶を頼むと残りの人も「あ、じゃー自分も紅茶で。」というところ(協調性というか連帯感というか)
・あまり感情的ではないとこ
・結構何事も時間通りに動くとこ、、、、などなど。

そんなスウェーデンに存在するJantelagen(ヤンテの掟)。


要は、自分を特別だと思うな、といったような内容です。
日本にも「出る杭はうたれる」っていう諺がありますが、どうもこの「ヤンテ」は日本的謙虚とはなんだか微妙に違うみたい。というのを、パトと日本文化に精通している友人が話してくれました。
日本の謙虚さは、自分を卑下することでもなんかポジティブに聞こえるけど、スウェーデンのヤンテは、他人にどう思われるか、という恐怖心のようなものがあって、日本の謙虚さよりもっとネガティブ、、、、だかなんだか。
ヤンテ的謙虚と日本的謙虚さにはなんだか違った意味合いがあるようです。
私はまだまだそこまでわからないので、もちょっと調査してみようと思います。

また「nja(にゃー)」という曖昧な返答もスウェーデン人の特徴です。
はっきりNOと言わないので有名なのは日本人ですが、スウェ人もコンフリクトをさけるために、Nej(NO)の代わりにNjaといいます。

映画すっごい面白かったね!!
,,,Nja.(あーそうかなー・・・・)

みたいな?
この部分の感覚もなんだか日本人と似ているような気がします。


あとはlagom(ほどほどにちょうど良く)と言う言葉。

lagom är bäst!

という表現がありますが、ほどほどがちょうど良いという意味。

今日忙しかった?
うーん、lagomかな。

今日寒くないねー
うん、lagomだねー

と、ものすっごい便利な言葉。


パンにつけるバターなんだけど、Lätt lagomって、ほどほどに軽い?っていう意味?こんなとこまでlagomもってくるんだ、と感心しました。


と、私からみたスウェーデン人考察をしてみたのだけれど、
まったくまとまらなかったw

ここに住んで2年と半年が経って思うこと。
来たばかりで、この土地で知り合いも友人もいなかった頃は「スウェーデン人のこういうとこ苦手!」だったり、「なんでスウェーデン人ってそうなの?!」とか、カテゴライズしまくってました。私は、以前はとくにスウェーデン人女子に対して見えない壁を感じていたから(今でも感じたりする人はいるけれど)、「スウェーデン人女子って、、、」みたいな話をよくしていたような気がします。でも、ここでスウェーデンで生まれ育った同世代の女子達と接しているうちに、なんか納得いかないことや不思議に思ったことがあっても、「スウェ人女子って、、、」という見方から「彼女って、、、、」という見方に明らかに変わってきました。
スウェ人女子は強い!と言うけれど、もちろんそんなに強くない子もいるし、自立できてない人もいる。簡単にワンナイトしちゃう子もいれば、そうじゃない子もいる、クラブが好きな子もいれば図書館が好きな子もいる、ココナッツ(自分を固い殻で守っている)のような人もいれば、最初っからオープンな子もいる。。。

本当に当たり前なことだけど、いくら日本とスウェとの文化の違いはあれど、スウェ人(女子)だって千差万別。今はこう思えるけど、不思議なもんで、全く友人のいない土地で生活していると、たった数人の人物の理解できない言動が、比較対象がいないために、それが普遍的なことのように感じてしまう。

同じことはパトとの関係にも言えます。私にとって一番近いスウェ人はやっぱりパートナーであるパトなわけで、彼が「これはスウェーデンでは普通だよ」といえば、「そうか、これはスウェーデンでは普通なことなんだ」って思い込んでしまう。でもそれってとっても危険なことのような気がする。こっちに来たばかりの頃は、自分の価値観で判断できないことが多過ぎて、それがとってもストレスになっていたような。。。それも異文化適応のステップかしら。。。

自分でスウェーデンの社会に入って、知り合いを増やし、友人を作り、いろんな経験をふまえて、自分の基準で判断できるようになったらいっちょまえだな、と思うのでした。

なんのことやらw

というか、この「典型的なスウェーデン人」について一つレポートを書く宿題があるので、スウェ語で書く前にここで頭の中を整理してみました。
結果、よけいぐちゃぐちゃになったってゆーね★






02 2月 2015

Muntligt prov SAS1:スウェ語試験開始。

スウェーデンに引っ越して、スウェーデン語を一から公的機関で学ぶ人は、だいたい以下の道を通ると思います。



SFI(小学校レベル)

SAS grund (中学校レベル)

SAS 1(高校1年生レベル) ←今ここ☆

SAS 2(高校2年生レベル)

SAS 3(高校3年生レベル)

そして今週から、今私が在籍しているSAS1の全国共通試験が始まりました。自治体やディスタンスかによっていろいろ変わってくると思うけれど、私は口頭試験と読解、小論文の試験があります。ちなみに読解も小論文も辞書持ち込み可。語学試験で辞書持ち込み可?!なんじゃそりゃ?!と思ったけれど、要は語学力はもちろんのこと、高校生レベルの読解力や、論理的に文章を書くことが出来るかということを試す試験、ということなんでしょうか。

小論文の書き方にしても、ディスカッション形式や議論形式など一通り授業でやりました。いくら「外国語としてのスウェーデン語」という科目でも、習う授業内容はおそらくスウェーデン人高校生と同じはず。ということは、スウェでの高校国語の授業ではこういうことを習うんですね。

余談ですが、高校一年生の時から論理的に文章を書いたり述べたりする手法を習っていれば、大学時代もっとましな卒論やレポートかけただろうな、とふと思ったのでした。

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今日一発目は口頭試験。事前にテーマが与えられ、それについて各自でプレゼンの準備をし、試験当日はクラスメートの前で発表するというもの。私たちに与えられたテーマは、前のポストにも書いたけれど「skilda världar - möjliga möte (異なる世界ー起こりうる遭遇) 」。

制限時間はたった4分だし、なんか簡単で明瞭なトピックがいいなーと思って、グローバル化における食文化と題して、いろいろな形に変化していったSUSHIや最近のトレンド、そして文化と文化が出会ったら面白いことが生じるーだから多様性・多文化っておもしろいーみたいなことを話しました。

試験では、クラスメートと(母語としての)スウェーデン語の授業をとってる生徒数名と先生の前で発表。

幅広く抽象的なテーマだったからか、みんな色んな視点からプレゼンをしていて面白かったです。

例えば、

・母親がオンラインデートで知り合った男性と再婚した男の子による、オンラインデートについて

・地元のサッカーチームに所属している男性による、地域での多国籍な出会い

・ 子ども時代にうけたいじめ経験から、他人と壁を作るようになった女の子による、人間間の見えない壁について

・オーストラリアで出会ったアボリジニの子どもとの出会い、、、、等々。

一番興味を持ったのが、ルワンダ出身の男性。(今は○○族なんて言わないみたいだけれど)ツチ族としての自分の体験をふまえ、ものすごいエネルギッシュに、人間間にそびえる見えない壁、差別について語っていました。

ホテル・ルワンダという映画をいつだか観て、特に海外に興味があったわけでも、目を向けていたわけでもなく、のほほんと生きていた当時の私は、こんなに悲惨な出来事が現実にあるなんて、と、ものすんごいショックを受けた記憶があります。そして今こうして、実際ルワンダ難民の方と直接知り合うなんて、人生っておもしろい。

と、話がずれちゃったけど、今回気付いたこと。

・4分という制限時間なので、プレゼンの構成を熟考すべき
・簡単なテーマにして良かった
・発音も大事だけど、正しい文法で話す方が大事
・練習不足は否めず
・やっぱ写真があるとグッド

ネイティブのスウェ人のプレゼンを聞いて思ったのは、当たり前だけど、ふっと言うことを忘れても、ネイティブだと自然に言葉が出てくる。私の場合は、準備した文章じゃないと正しい文法で話し続けることは難しい。

だんだん語学も伸びてきたなーと思ったけれど、やっぱりまだen ettの違いや、定形、時制、前置詞の使い方、いろんなイディオムなどなど、まだまだゴールは見えないな、と改めて痛感しました。本当にまだまだまだまだ。。。

いかにナチュラルに自然なスウェ語が話せるかって、生のスウェ語にどれだけ触れるかってことなんだろうな。

うっし。

来週の試験に向けて準備しよー\(^▽^)/