03 10月 2013

ちょっと立ち止まって振り返ってみる。

スウェーデンで暮らして約1年。

この前、現在通っている職業訓練プログラム(Korta vägen)の中で面接の練習をしました。その際、「スウェーデンに来てから何をしていたの?」という質問への返答にうまく答えられなかったので、ちょっと振り返ってみたいと思います。

8月下旬に渡航。
9月はただただ夏休み休暇。懐かしのヨーテボリに遊びに行ったり、森へ行ったりちょっと遅めだったけどスウェーデンの夏休みを満喫。
10月からengelska6(英語レベル6)を受講。これは1ヶ月のコース。
11月からSFI開始。約3週間、コミューンでイントロダクションのコースを受けたり、インタビューを受ける。
11月下旬、KOMVUX(成人教育機関)が管轄しているSFIのCコースに入る。
12月ぐらいからローカルの赤十字がやってるインテグレーションの活動にちょろっと参加。
1月大学院申請→申請したプログラム(Social work)が希望者不足でまさかのキャンセル。結構途方に暮れる。
3月Cコース終了。
5月SFI終了。
6月から1ヶ月、SAS Grund(中学生レベル)のサマーコースに通う。
7月に学生アパートから脱出。
7月〜8月日本帰省。
8月中旬からKorta vägen開始。

☆今ここ☆

11月からインターン開始。
 2月、korta vägen終了。

・・・・そして来年の2月以降のことについてもそろそろ考えたいな〜というところ。
今、一緒に勉強しているクラスメート達は、母国で長く働いてきた人たちだったり、専門職の人が多いから、インターン後はそのままその会社で雇ってもらうことを希望している人が多いです。
私が行く予定のインターン先は、非識字の難民にスウェーデン語(というかアルファベットから)や生活の知識を教えているところです。聞くところによると、iPadをはじめとする最新機器を駆使した授業が売りだったり…面白そう!
もちろん、そこで勉強している人たちは、母国で非識字でならざるを得なかった状況の人たちなので、「超大変よ!」って担当の方は言っていたけれど。

面白いな〜と思うのは、このインターンの話を聞いた時、昔の私だと絶対「スウェーデン語を教える?私もまだ勉強中なのに?まだうまく喋られないのに?個人で教えた経験もないのに?ってかアラビア語も話せないのに?」と、出来ないことばかりにフォーカスしがち、むしろ出来ない理由ばかりを探していたと思います。

でも今は、自信がありあまっていたり、自己評価が素晴らしく高い人たちが周りに多いせいか、ちょっとずつでも自分の出来ることに目を向けたり、出来ないことがあっても、じゃーそれが出来るためにはどうすればいいのかと、ものすごく前向きに自分自身を捉えることができるようになってきたような気がします。

それも優しいパトや周囲の友人が「アナタなら出来るわよ!」と常に言ってくれるからだよな〜と。今のところアラビア語を勉強しようとは思わないけれど(笑)、せめて担当の先生方や学習者さんたちともちょっとでも会話がスムーズに行くようにしっかりスウェーデン語を勉強しましょう☆

そして私も、周囲を勇気づけてあげられるような人間になりたいですな。






02 10月 2013

食育。

「あッ!」という間に9月が過ぎ去り、
もう一気に寒くなって、今週からダントンのコートを着始めました。

Korta vägenが始まり、はや2ヶ月。
最初の1ヶ月こそアドレナリンが放出するような日々が続いていたけれど、
2ヶ月経ったら今はちょっと、モチベーションもクラスの雰囲気もマンネリ気味です。

今回は、ちょっと気晴らしに見ていたTEDからただの感想です。

(最近この世界的な講演会であるTEDをよく見ます。去年出会った日本人留学生の子から、TEDのことについて教えてもらったけど、それまで知らなかったのがすごく残念…っていうぐらい勉強になります。日本語字幕や英語字幕付きで見れる動画が多いので、英語の勉強にも最適。3分や5分規模の短い講演も多いから、ちょっと気分が上がらない時に軽く見れるのも嬉しい。)

世界的シェフのジェイミー・オリバーの講演。
「子どもたちに食の教育を」
 http://www.ted.com/talks/lang/ja/jamie_oliver.html

私の関心ごとは常に「移民問題」なのですが、最近私が暮らす街の地方ニュースで、移民の不健康について特集していました。おもに肥満といった生活習慣病が主な内容だったような気がするけれど、生活習慣病には食生活も大きく関わっていることは周知の事実です。外国的背景のある人(又はその子ども)に肥満傾向が見られるのも、もちろん食生活が原因で、それにはそもそも健康な食生活を送るための知識が欠如している、と。フライドポテトは野菜ではありません。

知り合いが、一人でやって来た難民の子どもたちの保護施設で働いているけれど、そこでは日本でいう「食育」もやっているだとか。

この講演で衝撃的だったのが、イギリスの学校でトマトを見ながら「ジャガイモ?」と答える小学生達。そこまでひどいのか?と思ってしまったけれど、私ももう少し先をいった野菜だと答えられないかもしれない。祖母や母親世代では常識として知られていた野菜でも、私は知らない野菜っていうのはすごく多いと思うし、実際母親には「そんなことも知らないの?!」とよくあきれ顔をされたこともしばしば。
野菜だけでなく魚の知識なんて皆無とっていいかもしれません。ブリは私の大好きな魚だけど、生きているブリをみて(いや、もしかしたら切り身を見ても…)それがブリだとは答えられないかもしれない。

せっかく(スウェーデンと違って)旬のものが手に入る日本で生まれ育ったのに、こんなことはすごく残念だなと思いながら、彼の話を聞いたのでした…